仕事は楽しいかね? (きこ書房)

わかったような、わからないような。捕まえた金魚が、手のひらからするりと抜けていったようなそんな気分になった。

それでも、学んだこと・はっとさせられたことは次の3つである。

1. 試してみることに失敗はない

2. 人生はめいいっぱい飛び跳ねなきゃ

僕は人生の中で何をすべきかなんて問いかけなくなった。どうせ、人生なんて思い通りにならないからね。

「人生は進化だ。そして、進化の素晴らしいところは、最終的にどこに行き着くのか、まったくわからないところだ。」

最後の一文は、GA(遺伝的アルゴリズム)を学んだ知(血)が騒いだ笑。今までの成功への第一歩として、描かれていた「人生についての目標を立てる」というのを真っ先に否定している。

では、まったくのノープランがいいのかというとそれは違うと思う。自分の見解はこうだ。

その答えは、たぶん、「明日は今日とは違う自分になる。」ってことに集約されるのだと思う。

人生という非常に大きな括りで、目標を立てたところで、人生なんて制御できるわけがない。数多くの行動、初期値の違いで最終的には非常に大きな違いとなる「バタフライエフェクト」が生じてしまう、カオスである。

では、どうすればいいのか。

それは、今自分が取り組んでいる身近な問題に着目することだ。自分の目の前の問題を解決せずに、どうやって人生の問題を解決するのか。

つまり、ボトムアップのアプローチである。それは、次の3つのリストを作るところから始まる。

1. 仕事上でやったミスを全部書き出すこと

2. 問題点を書き出すこと

3. 仕事に関してやっているすべてのことを書き出すこと

この3つのリストによって、現状を把握するところから始まる。

1つの問題は、1つのチャンスだ。問題というのは、自分がどんなにうまくその問題に対処できるかを示すチャンスだ。問題を”解決しよう”として、それに”取り組んだり” ”克服したり”しようとする。

失敗の中を深く突き進むと、反対側に出るよ。”失敗にあらず”にね
”川沿いに住もうと思うなら、ワニと仲良くなれ” インドのことわざ
“問題にあらず”、”失敗にあらず”の発想。

などなど、さまざまな格言があげられていた。

このリストの中から「アイデア」は生まれうる。そのアイデアに気付くか気付かないかは、次の言葉に表現されている。

もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、きみはそれにふさわしいかね?

きみはたぶん何十もの素晴らしいアイデアに、目の前を通り過ぎさせてきてしまっていると思うよ。新しい考えを受け入れるのは、簡単じゃない。実際、僕たちの文化では、”一つのことに集中している”のがよいとされているからね。

そして、最終的には、「試してみることに失敗はない」に帰結する。

何かをやってみて、それがろくでもないアイデアだとわかったとき、きみはもとの場所に戻ることは絶対にない。必ず、何かを学ぶからだ。学ぶべきことが何もなかった場合は、その前にしていたことに高い価値をおくべきだってこと。

他人を凌ぎたいと思うなら、まず最初に超えるべき、だけど、一番難しいステップは、”並の人”をやめることだ。

本当の成功とは、”あるべき状態より、よくあること”なんだ

彼らはみんな、目標設定者でも計画立案者でもなかった。彼らは冒険者だったんだ

何かをやってみて、それがろくでもないアイデアだとわかったとき、きみはもとの場所に戻ることは絶対にない。

これは、今とは違う自分になったということではないか?

アイデアをいっぱい持つこと。ありとあらゆることをやってみること。明日は今日とは違う自分になること。そして、朝を待ち焦がれる、幸せなサムライの一人になってくれ

試してみることに失敗はない
好奇心を持って、ありとあらゆることを試す人
試すことで、昨日の自分と変えられる人。そんな人になりたい


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